

万澤 安央様
ならびにイーハトーブトライアル実行団の皆様
突然の手紙にて失礼いたします。
この度は25回大会の開催、お疲れさまでした。
私は、岩手郡玉山村出身の、現在は仕事で各地を転々としている者です。毎年、イーハトーブトライアルを楽しみにし、見られる際には楽しませて頂いております。今年もいくつかのセクションとデモ走行の観客として、友人と楽しませていただきました。ありがとうございます。
私にとってイーハトーブトライアルは、大変おおきな意味をもっております。私がバイクに乗るきっかけを作ってくれたイベントですし、私の故郷でもある岩手を改めて認識するきっかけを作ってくれた大会でもあります。
夏の終わりにバイクにまたがり颯爽と現れるライダーは、子供のころの私にとって憧れでした。そして社会人になり、自分のバイクを持てるようになってからは、岩手に帰省する都度いろいろな所を走るようになりました。ふとバイクを止めて眺める山々や川のせせらぎ、四季を通じて感じる風の薫り、鳥の声、時々現れる動物たちとの出会い、それら全てが自分にとってかけがいのないものであると感じられるようになりました。私は、自分が岩手をそう感じることのできるようになれたのがとても嬉しかったのです。
そして、そんな感動を25年もの長きに渡り多くの人に感じさせているイーハトーブトライアルは、とても素晴らしいイベントであると思っています。きっと多くの人々が、岩手の美しさを少しでも心に留めていてくださっていると思います。それは岩手を故郷と思う私にとって、誇りでもあります。
大会を運営されている皆様には、さぞ多くのご苦労があることと思います。いくつかのセクションやデモンストレーションを見させていただいているのですが、いつも多くの方々が頑張っておられる姿をお見かけし、感謝しています。
また実行団の方以外でも、地元の方なんでしょうが、いろいろ運営に協力されている姿をお見かけします。セクション一つにしても、おそらくは草を刈ったり、障害物を設置したり、地元の方と交渉したりといろいろあるのでしょうね。いつも楽しくみさせていただいている影で、多くの皆様のご苦労があることをいつも実感しております。
私事ですが、私は現在青森市に勤務しており、また2~3年後にはどこかに転勤していくと思われます。そして、つい最近子供に恵まれたのですが、そうして転勤していく我が子には、産まれ育った故郷というものが無くなってしまいます。ですが私は我が子に、自然の美しい岩手を、人々が暖かい岩手を、「ふるさと」だと教えながら育てようと思っています。そして私が岩手に帰省した際には、息子と魚を釣ったり、バイクの後ろにくくりつけてツーリングをしたり、それこそイーハトーブトライアルを観に行ったり、あわよくば参加できたりしたらいいなと思っています。
私は、未来の岩手がこのまま美しく、そしてもっと美しくあるよう、微力ながら協力していきたいと思っています。そして、私にとってのイーハトーブがいつまでもイーハトーブであるように、そしてもっと多くのイーハトーブがいっぱいできるように、自分にできることを実行して行きたいと思っています。
最後になりますが、イーハトーブトライアル大会が今後も多くの人に愛され、いつまでも続いていくことを願っております。また、万澤様と大会を運営去れる皆様のご活躍と健康をお祈りいたします。
楽しい大会と、そして感動を、ありがとうございました。
乱文にて、失礼いたしました。
イーハトーブギャラリー歴25年(?)
川 崎 修
追伸 取り立てて何の取り柄もない自分ですが、もしも許されるなら来年のセクション作り等の作業があった際に協力させてください。よろしくお願いします。
・・・という内容で、僕は何度もなんども読み返してから成田副会長にファクスした。すぐに電話がかかってきて、成田さんも僕と同じ思いを感じ、その声は心なしか感激にむせんでいるようでもあった。こんなに素晴らしい手紙をもらえるなんて、イーハトーブトライアルを続けてきて良かった・・・!!
参加者のみなさんも、このような気持ちで大会にきてもらえれば、僕の注文はグンと少なくなるんだけどね。はやくも来年の大会が楽しみになってきたぞ・・・。