IDEMITSU IHATOVE TRIAL

イーハトーブ新聞

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イーハトーブ新聞 2009 vol. 2

出光イーハトーブトライアル大会通信
今年は「笑顔で帰宅」するためのコース設定戻る

 どんなイベントでも始まりがあり、終わりがあります。その進行がスムーズにゆくことは、参加者全体にとっても、私たち主催者にとっても、観戦や歓迎を楽しみにしている地元の方々にとっても重要なことです。
 昨年のネリ・ブドリでは最終ライダーのゴールが規定ぎりぎりの18:58となってしまいました。すっかり日が暮れ、辺りには高原特有の霧が立ち込めて幻想的といえば聞こえはいいですが、トライアルバイクのか細いライトでは危険と判断し最後エリアのセクションは閉鎖せざるを得ませんでした。楽しむために岩手まで行って怪我をして帰ることほど残念なことはありません。今年もほぼ昨年同様月末の日程であることを考慮し(昨年の日没時間は18:11、今年は18:13予定)、七時雨会場に立寄っていたルートを今年は断念しました。イーハトーブトライアルの象徴とも言うべき七時雨に行かないことはとても残念ですが、これも現状で「笑顔で帰宅」するための選択とご理解ください。
 さらには、後ろからコースやセクションのマーカーを片付けて、参加者が後ろに残らないようにするバックマーカーも、ちょっとだけ仏から鬼に近づいて遅すぎる参加者をせきたてますので、これにより1時間程度は進行が早まることを期待しております。

30回大会はもっと早かった戻る

 ちなみに今から3年前、招待選手だった70歳のアランじいちゃんとデボラ母さんを伴って走ったときのコースは、昨年のコースに比べるとおよそ30キロ以上は長いものでした。田山スキー場から根石川の美しい渓流を見ながら牧場跡地でヒルクライム、七時雨に立寄ったあとは整備され(すぎ?)た大尺山林道を延々と走りゴール。この年は天気に恵まれたこともありますが全員がきちんと時間内にゴールしていました。ゴール後体は疲れても心地よい疲労がむしろ気分を高揚させてくれたことを昨日のことのように思い出します。これこそイーハトーブが目指すトライアルの本質のように思います。セクショントライだけではない、トライアルの奥深さを体感していただくためにも可能な限り「無事に走りきることとセクショントライ」の両立に今後とも努めていきたいと思っています。

熟練の所作がスムーズな進行を生む戻る

 時間内に余裕をもって安全にゴールするためのポイントは、コースを飛ばすことではなく、セクショントライ前後の「所作」にあります。これは万澤会長・成田副会長から何度も言われていることですが、ゴルフでもショットに入る前の一定の動作を体に沁み込ませろと言われますが、まさにあれと同じことがトライアルにもあるのです。あらためて書きだしておきますので、特にイーハトーブ経験の少ない参加者の方はぜひ正しいトライアル作法を身につけてください。

  • ① セクションについたら、自分がセクションインしやすく他の方の邪魔にならない場所をすばやく見つけてバイクを停める(スタンドの地面めり込みに注意!木立の中では木にもたせかけるほうが確実)
  • ② 下見は、荷物をもったまま(!)セクション全体像と自分が行ける、あるいは行きたいラインをしっかりチェック、すばやくラインのイメージをつくる。ひとつのセクション内でのむずかしいポイントはネリで2ヶ所、ブドリは3ヶ所程度!
  • ③ 荷物をセクション出口の先の方、他のライダーの邪魔にならないところに置いてから自分のバイクに戻る。
  • ④ セクション入り口では、走行ラインの重要ポイントを確認し、成功イメージを描いてから、いざトライ!
  • ⑤ セクション内で失敗したら、すばやくバイクごとセクション外に出て、次のライダーの邪魔をしないように心がける。(マシンに挟まって動けないときなどは、回りのライダーが手伝って、一刻も早くセクション外に出してやる)

 これだけのことでセクショントライにもリズムが出てきてスコアアップ間違いなし!そして全体の進行もスムーズになり、コースをゆったり楽しんで走る余裕も生まれ、無事に帰宅できるというわけです。ぜひお試しを。

オートキャンプを希望される方へ戻る

 大会要項でもお知らせのとおり、これまでネリ・ブドリのオートキャンプを受け入れてくださった「かみの湯」さんが事情により休業されているため、そのための場所として「ザイラースキーセンター」の駐車場をお借りすることにしました。基本的に駐車場とゴンドラ駅舎のトイレのみのご用意ですので、あとは全て自己責任でお願いします。場所は松尾インターからスタート・ゴール地点のペンションエリアの中間地点にあります。入り口には出光等のフラッグを掲出しておく予定です。なおこの件について実行団で手厚いフォローはいたしかねます。いろいろ不安な方はぜひスタート・ゴール最寄の大会協賛ペンションもしくはホテル安比グランドをご利用ください。(以上、石山洋治記)

ツインショック参加の心得戻る

 クラシックに組み込まれるツインショッククラスは、文字通りクラシックのセクションそのままをツインショックマシンで走るものです。ツインショック専用のセクションはありませんので、急なヒルクライムなど、あきらかにマシンの性能に無理があると思われる場合は、無理をして人車ともにダメージを食らうより、申告5点にするなど、笑顔で帰宅できることを優先してください。
 なお、第一号のイーハトーブ新聞でも書いたとおり、古いバイクでクラシックそのものを走る過酷なクラスですから、クラシックと同等以上に長丁場に耐えるマシン整備と、体調管理が要求されますので、その点を十分に理解したうえでご参加下さい。他のクラスと同様、リタイヤの場合、主催者として行うのはライダー保護だけで、マシン回収は自己責任です。

ヒームカの帰り道はコマ地図参照で戻る

 昨年、まちがってクラシックのコースマーカーどおりに走って、とんでもない山道に入り込んでしまったヒームカ参加者がいたようですが、今年は大間違いしないで七時雨山荘に戻れるコマ地図をヒームカ参加者に渡す予定です。くろさき荘からは林道、国道だけの最短距離でも約150キロ、3時間はかかるうえ、途中で給油しそこなうとガス欠にもなりますので、行動予定はコマ地図を参照の上、所要時間をよく考慮して安全にお帰りください。

観戦トレイルツアーの内容改善戻る

 昨年、一部で不評となってしまったトレイルツアーの内容を見直した結果、再び「観戦トレイルツアー」に戻すことは公式ウェブサイトの掲示板でもお知らせしたとおりですが、今回、その内容をご説明します。
 車検は8月28日(金)15:30~17:30に安比会場でも行います。同時にバイクにちょっと乗ってもらい、腕前の確認もします。(グループ分けの参考のため)そして29日(土)は七時雨会場で行います。(午前5時半から6時半まで)ここでは口頭にて腕前の確認と、日ごろどの程度乗っているかなどを確認します。
 今回は、第一セクションを観戦できるように、スタート時刻が早くなります。クラシックのスタート直前(6時50分)を予定していますので、遅れないようにご注意下さい。
 走行ペースが普通のライダーは土谷典雄団員が、ペースがやや遅いライダーは成田匠団員が引率します。ペースが遅すぎるライダーは、ツアーの円滑進行と安全確保のため、バイクごと伴走車に乗せてしまいますのでご了承下さい。
 宿泊は田野畑村・羅賀荘です。なお、今年まではクラシック・ヒームカはくろさき荘泊まりですが、来年からはクラシック・ヒームカ・観戦トレイルツアー、それに実行団員もすべて羅賀荘泊まりなのでお楽しみに。

トライアルマスターの役割について戻る

 イーハトーブ流の正しいトライアル作法を具体的に指導するのが、今回から誕生する「トライアルマスター」です。
 ちなみに、トライアルマスターの二人、阿部祐輔団員と米沢誠司団員は創始以来のメンバーであり、33年のイーハトーブトライアルの歴史がそのままバイクにまたがって走っているような人物で、これ以上の適任者はいません。
 33年前にこの大会が始まったころはレベルがある程度以上のライダーばかりだったので、余計なことは何も言う必要がありませんでした。
 それから33年経った今では、こんなことも言わなければならないのか…という状態になってしまい、このままではスポーツとしてのトライアルが成り立たなくなると、万澤会長と成田副会長が判断し、今回からトライアルマスターにネリ・ブドリクラスで活動してもらうことにしたわけです。
 つまり、トライアルマスターの役割は、参加ライダー全員が、大会全体のスムーズな進行のためと、スポーツとしてのトライアル本来の姿を取り戻すための、レベルアップをうながす活動なのです。
 毎回言っている「止まったら瞬時に5点」のノーストップルールの徹底や、上の記事「熟練の所作がスムーズな進行を生む」のような内容、そして地元の方々へのごあいさつの仕方など、この大会が健全に続いていくために必要なすべてのイーハトーブトライアル作法を、すべてのライダーに伝えることがトライアルマスターの役割ですから、その趣旨を理解して一人残らずイーハトーブ流の正しい作法でトライアルができるようになりましょう!

七時雨山荘駐車料金改善のお知らせ戻る

 昨年、トレイルツアー車検のためだけにも、大会期間中の継続駐車と同じ2千円を徴収されたなど、一部の方から不評を買った七時雨山荘の駐車料金を改善し、車検などの一時駐車の方には半券を渡すなどして無料とし、大会期間中ずっととめておく人の芝生利用料は従来どおり2千円とすることに決まりました。芝生利用料は軽から大型キャンパーまで同じです。なお、入浴料はこれとは別ですので、よろしくご理解ください。

生キャラメルをお土産にいかが?戻る

 まだ地元でも知る人ぞ知る…の存在ですが、昨年末から万澤会長自らが作って販売している「ゴーシュの塩生キャラメル」は、一部の方々から大好評の逸品です。岩手山麓の生クリーム(盛岡市)、太平洋の塩(野田村)、それに砂糖だけで作り上げたシンプルかつ濃厚な味わいを、今年の大会参加者にぜひ味わってもらえるように準備中です。
 チョコレートと同じく、夏の暑さに弱いので、安比会場、七時雨会場に「味見袋2粒入り100円」を置き、クール便の申し込みで自宅に届く方式にする予定です。おしゃれなピンクと金色のギフト箱は15粒入り840円、ふだん使いの12粒入り袋は630円で、そのほかに送料がかかりますが、お土産には必ず喜んでもらえる、新しい岩手の美味です。冷蔵保管で持ち帰れる方々なら、「ふうせつ花」、「道の駅にしね」で直接購入もできます。

タスマン・イーハトーブは2月20日に決定戻る

 イーハトーブトライアル参加者にはおなじみの、NZトライアル一家、オリバーファミリー率いるノンストップアドベンチャー主催の「第一回タスマン・イーハトーブトライアル」が、来年2月20日にネルソン市郊外の広大な牧場エリアで開催されます。「だれもが楽しめ、続けられる」という、出光イーハトーブの基本コンセプトと、ノーストップルールなどもそっくりそのまま受け継がれ、まさにモータースポーツ先輩国であるNZの歴史に新たな1ページを加えるトライアルとなります。日本からも万澤会長、成田匠、石山洋治、高橋るみの各団員が参加予定で、きっと素晴らしい大会となることでしょう。来年の出光イーハトーブトライアル大会パンフやテレビ番組でも紹介することになると思いますが、その前に公式ウェブサイトで報告する予定です。お楽しみに!

今年も参加者に出光オイル4Tをプレゼント!戻る

 出光イーハトーブトライアル生まれのこのオイルを、昨年に引き続き冠協賛の出光さんより参加者全員にプレゼント!!本当にありがたいですね。「二輪車用4サイクルエンジン専用に開発したエンジンオイルで低速回転から高速まで、ギヤチェンジがスムーズ」ということで昨年の新聞でも書きましたが「出光ゼプロ バイク4T 10W-40」は、一般的な四輪車用オイルとは異なる特性が要求されるため、国内のバイクメーカーのエンジンを徹底的に研究して作られています。皆さんも是非試して実感してください。

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