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出光イーハトーブトライアル大会通信
24年間無事故。みなさん、ありがとう。!
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「第24回出光イーハトーブトライアル」の参加ライダーのみなさん、お疲れさまでした。
何年かぶりで大会もほぼ晴天に恵まれ、とくにネリ・ブドリは新コースの絶景を初めて見た方も多かったのではないでしょうか。クラシックとヒームカも、山の面白さはもちろん、海の美しさにも感動し、行く先々で暖かく歓迎してくれる人々の気持ちに24年の積み重ねを実感するなど、気持ち良く走りながらイーハトーブトライアルならではの魅力をぞんぶんに味わえたのではないかと思います。いろいろ細かい問題はあるにしても、全体的に見ればとても良い大会だったと思います。
また創始以来、これで24年間一件の交通事故もなく続けてこられた点に、岩手県警はじめ地元関係者のみなさんも感心して下さっています。こうして大会が無事に終わることが、私たちにできるせいいっぱいのお返しなので、今後も回を重ねるごとに無事故の記録も伸ばしていきましょう!参加ライダーのみなさんのご協力、ありがとうございました。
そして冠協賛の出光興産株式会社をはじめ、スポンサーのみなさん、ありがとうございました。おかげで関わった人の数だけ楽しい思い出がたくさんできました。
匠クンのデモンストレーションは大成功!
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成田匠クンの美技を楽しみにしている人々は各地にいますが、今年は新設の場所の魅力も加わって、地元の人々は大喜び。各地とも大成功でした。8月26日土曜日の舞台はクラシックで毎回おなじみの岩泉町安家小学校前の広場。ここには岩泉チップ(株)からご提供いただいた直径1メートル級の丸太12個と岩石を組み合わせたクラシック向けセクションがあり、それを過激な技の数々で飛んだりハネたり踊ったりの大熱演。観客も大いに盛り上がりました。しかし学校の行事と重なったため子供たちの姿がなく、地元の人々のリクエストもあって、匠クンはイヤな顔ひとつ見せず、二日目の朝にもふたたびここでデモを見せてくれました。(このため昼食抜きのハメに…匠クン過密スケジュールでゴメン!)
土曜日の普代村でも匠クンの人気は大変なもの。最終セクションのある普代浜では、毎回参加ライダーの到着を、村人がはやくから集まって待ちわびていますが、そこへ匠クンが一足さきに到着。今回から名物セクションとして加わった“普代浜ヒルクライム”を、見事に大岩の行き止まりまで登り切り、大喝采を浴びました。
日曜日の朝と言えば田野畑村の平井賀海岸は約300人の村人で鈴なりの人気。ここは友情出演で弟の亮クンと、弱冠16才の渋谷勲クンと3人で見せる圧倒的なライディングに村人は大喜び。終わってからも「すげーもんだ」と感嘆の声があちこちから聞こえました。
毎回大観衆を集める岩手町の北緯40度公園でも匠クンの人気は大変なもの。ウルトラ技を見せたあと「なんかリクエストありますか?」と気軽にたずね、人々の間を超低速ウィーリーでぬって走ったり、仲間のカメラマンにタイヤで砂をかけたりして人々を笑わせるサービス精神にますます大きな拍手が沸いていました。
今回から初めてスタート・ゴールの安代町でも「かみの湯」裏山で匠クンのデモが行われ、町民をビックリ仰天させてくれました。かみの湯の立花社長も「来年はもっと見やすい場所で存分に技を発揮してもらえるように準備する」と、ニコニコ顔で約束してくれました。(心配していたかみの湯宿泊人数もかなりあったので、番頭さんツノさんともどもホッ…)
実行団としても、来年はもっと観客のみなさんに楽しんでもらえるように、ポスターにデモ場所と時刻を印刷しておくことや、現場でライディングの紹介をするアナウンサーをつけることなども検討していますので、次回にご期待下さい。では、各地でご協力下さったみなさん、ありがとうございました。匠クン、ありがとう。お疲れさまでした。
一発検索、アクセスは一日400件!
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インターネットで「第24回出光イーハトーブトライアル」の公式ホームページ((有)スケル制作)にアクセスした人の数は大会前後からうなぎ登りで、大会直後は一日400件を記録しました。予想どおりiモード携帯電話からのアクセスも多く、「リザルト一発検索」に関心が集まっていることも浮き彫りになりました。遠方から来た人は岩手から帰るクルマの中でリザルトを見て泣いたり笑ったりしたんでしょうね。一発検索システムは「スカヘルTOWN」の空室一発検索(特許出願中)を応用して制作したもので、ゼッケンを入力するだけで全参加者中のリザルトからその参加者の分だけをスパッと表示してくれます。来年からはもっとiモード検索する人が増えるはずだから、アクセス数も飛躍的にアップすることでしょう。ともかく世界一のスポーツ観光トライアルにふさわしいインターネット情報システムの充実を今後も積極的にすすめてゆきますから、みなさんもおおいに利用して下さい。
もっとよく規則書を読んできて!
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「出光イーハトーブトライアル」では大会規則書は全参加者に郵送され、それを読んで同意して参加しているはずであるにもかかわらず、やっぱり規則書をよく読んでいないとしか思えない問題もいろいろ見受けられます。「単なる参加者の意識ではなく、この大会の存続に協力するつもりで出場すること」というのが参加資格(p5)として書いてありますが、いちばん大切なのはこの点です。せっかく一年間の計画をこの大会に合わせ、ようやく休みをとって時間とお金をかけて楽しみにやってきたライダーたちが、ホンの一部のライダーのために、氣分をブチこわしにされてしまうのはやりきれません。そういうことを防ぐのは主催者のつとめですから、次回からは大会の存続に協力する氣がない(と見受けられる)人に対しては、参加受理をしないことも含めて何らかの手を打っていこうと考えています。では、そういう点を頭に入れて下記の問題をいっしょに考えて下さい。(そのほとんどが24年前にはまったく書かなくても済んだ問題ばかりですが…)
3人一組の意味をよく理解すること
―― イーハトーブトライアルでは創始以来、マシントラブルやケガのとき助け合うために3人一組を基本形としています。初めから一人で申し込んで組み合わせを事務局にゆだねた人は、その組合わせを最後まで維持してゴールして下さい。ときには走るペースがぜんぜん合わなくて途中で単独行動を取りたくなることもあるでしょうが、よく知らない人と組んで走るのも何かの縁ですから。それが嫌なら、はじめっから組む相手を見つけてくるしかありません。今後はバラバラに行動して、昼食時、サインオン、ゴール時のサインオフで組行動していないライダーには実行団員が説明を求めるほか、必要な対策を取るつもりです。
トライアルの採点法をキチンと覚えること
―― たとえば、セクションには一回しかトライできないとか、他人の走るのを邪魔してはいけないとか、あたりまえすぎて規則書に書いていないことも、これからは書く必要があるのかも知れません。しかし、知らないからといって許されるわけではないのですから、トライアルのルールにキチンと沿った採点をしている参加者がバカを見ることのないように、実行団としては来年からこの問題にケリをつけるべく厳しく対処します。
たとえば「採点ルールの運用を正しく行わなっていないライダーにはペナルティ10点をリザルトに加算、虚偽の採点は失格とする」などを検討中です。相互採点のため“信頼の原則”を重視するゴルフでも、間違ってボールにクラブが触っても一回打ったものとみなされ、虚偽のスコア申告をすれば当然失格となります。種目を問わずスポーツである以上、ルールはもっとも重要なので、それを正しく理解しているいないに関係なく、ペナルティは厳格にあてはめます。カン違いしないでもらいたいのですが、楽しむことと、厳格なルール運用とは相反するものではありません。参加者のみなさん、来年はみんなが清く正しくいさぎよく楽しめるイーハトーブトライアルにしますから、そのつもりでいて下さいね。
地元の人々に礼儀をわきまえること
―― この大会の魅力の大半は地元の方々の協力のおかげで実現しています。たとえばコースやセクションの使用に関しても地権者、管理者の理解と協力があるからこそ大会が成立しています。それに各地での歓迎ぶりもすべて地元の人々の理解と協力のおかげです。それらのおかげでイーハトーブトライアルはこんなに楽しい大会になっているのですから、機会あるごとにちゃんとお礼のことば、ねぎらいのことばを参加ライダーの立場から述べてもらいたいと思います。相手が子供ならなおさらのこと、「ありがとう!」と言うことの大切さ、言われることの氣持ち良さを覚えてもらいましょう。くれぐれも黙って通り過ぎないように…。
サポート修理について
―― 独立の精神をもって何でも自分でやることがトライアルの基本精神なので、昨年から参加者同士助け合うこと以外は外部の人からバイクの修理をしてもらうことを禁じています。その根本的な考え方は、はじめから他人のチカラをアテにして自分は努力しない“依存型ライダー”を無くすことにありました。
しかし自立したベテランライダーといえども、自分で直そうにも部品がない、特殊工具がないという事態は発生します。そんなとき、ランチコントロール、あるいはゴールまでどうにかたどり着けば、修理して再び走り続けられる希望があるように、重大な修理に限ってプロに有償で修理してもらうことを認めるべきかどうかを検討中です。結論は来年の規則書配布(5月)までに出しますので、規則書が手元に届いたらよく読んで下さい。
行方不明の捜索は大変
―― マシントラブル、ケガ、あるいは自宅からの緊急連絡など、まったく予期しないかたちでリタイアせざるを得ない状況は訪れます。リタイアする人にはそれぞれ緊急な問題解決に迫られている事情があるのはわかりますが、必ず実行団員に届け出するか、本部に電話連絡して下さい。これをしないで問題解決のためにどこかへ行ってしまったり、帰ってしまったりすると、コースによっては山の中で行方不明になったものと判断して、何人かの実行団員が結果として空しい捜索に行くハメになってしまいます。どうしても自分で連絡する時間が無い状況でも、仲間のライダー、または他の組のライダーに事情を話して連絡を依頼するなど、必ず実行団への連絡を忘れないで下さい。
まったく同じ意味で、大会中、3個所で行われているサインオン(開始時、昼食時)、サインオフ(終了時)を忘れないように。毎年、サイン忘れのために失格となるライダーが何人かいますが、「サインぐらいなくても完走扱いしてよ」と軽く考えて済む問題ではないことが、上記の説明でわかってもらえたと思います。
25周年記念大会のお楽しみは?
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いよいよ来年は25周年記念大会です。盛大にお祝いムードで開催しようと考えていますが、ひさびさにヨーロッパからゲストをお呼びしようかと検討中です。これまでのゲストは、女性トライアルライダーでSSDTの人気者だったリンゼイ・ハワードさん、日本のトライアル黎明期の恩人に恩返しの意味でミック・アンドリュースさんご夫妻(2回)、元世界チャンピオン経験者ジル・ブルガさんでした。
こんどは女性トライアル「トリアルドンナ」のチャンピオンか2、3位のライダーがいいかも知れないなと目下思案中です。それに予算が許せばトライアルジャーナリストも呼んで“ドリームランドとしてのイワテ”をじっくり見てもらうのもいいかなとも思ってます。まだまだどういうことになるかわかりませんが、お楽しみに。
ガソリン1リットルの価値は…?
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最後にとっても私的なエピソードを一つ。イーハトーブの大会当日から1週の間に、ボクは合計4人のライダーにガソリンを分けてあげた。初めの3人はヒームカの参加者で、あとの一人は真っ暗な国道を一人バイクを押していたツーリングライダーだ。3人に対しては情けをかけたことを激しく後悔し、あとの一人に対しては気分のいい思いが続いている。その違いをぜひみんなに聞いてもらいたい。
ガス欠ライダーたちはミスコースのため、ガスを入れないまま袖山まで登ってしまったため、道端にはじめの一人が止まっていた。イーハトーブトライアルのミスコースは、ほとんどそのままガス欠でリタイアを意味する。「ところで他の二人はどうしたの?」するとその参加者のセリフ、「どっかこの先でガス欠してるでしょうね」え、なんだ、こいつ。それならどうして一人を置き去りにするの?と思ったけど、ま、ともかくすぐそこの袖山レストランでバックマーカーを待ってみたらと、200メートル先のレストランに着くと残りの二人がいた。予備ガソリンもすでに注ぎ込んで残り少ないというが、そりゃそうだろう。つぎの給油ポイントは30km先の安家(あっか)元村だから、たどり着くことはできない。まー、早々とリタイアするのも、自分たちの不注意だから仕方ないか。これも大切な学びだし…。と思ってまわりを見回すと、いつのまにかバックマーカーの車が着いている。
ウーン、それにしてもこの参加者たち、助けてもらおうという必死の目つきもないし、ちっとも緊迫感ないなー。みんなそろって「だれかがナントカしてくれる…」的な雰囲気持ってるし…。こういう調子だから3人もいながらミスコースをやらかすんだよな。こりゃ、助けてやってもお礼も言ってこないだろうなーと、そのときチラッと思ったのも確かだった。でもなー、羅賀荘に泊まっておいしいもの食べて、鹿踊り見て感動したいだろうなーと、つい仏心を起こして、バックマーカー部隊の貴重なガソリンをタダで分けてやったのが、いまにして思えば大きな間違いだった。
その直感は的中し、ヒームカの実行団員のだれに聞いてもガソリンを分けてもらったお礼など一言もなかったというし、翌日の七時雨山荘にゴールしたその連中の姿も見ていたが3人のうち誰一人、団員にお礼を言いにくる氣配すらなかった。言っとくけど、リタイアしそうなライダーを助けることは実行団員の義務でもなんでもないんだし、あのまま見捨てられてリタイアしたかもしれないことを考えたら、あのガソリンの価値は1リットル百数十円じゃすまないことぐらいわかるだろ!あー、あんな目をした奴等を助けるんじゃなかったと、激しく後悔してしまった。自分で本当に困ってみるまでガス欠リタイアの悲しみはわからないのだから、ヘタな情けをかけて、彼らの貴重な学びの機会を奪ったボクがほうがよっぽどバカだったのだ。あー、バカバカバカ…。
それから2、3日後、こんどは真っ暗な国道を一人、奈良ナンバーのZXR400を押しているツーリングライダーを見かけて止まった。(こりない自分にあきれつつ…)パンクしてないことは止まる前にチラッと見ていたから、どうしたのかと聞けばガス欠だという。どこまで押していくつもりかと聞けばガソリンスタンドのあるところまでというから、田舎はこんな午後10時すぎに開いてるところはないことを説明した。ともかくあてもなく押していてもしょうがないだろうから、たまたま草刈機用にもっていた70:1の混合ガソリン4リットルを入れて、この燃料で走れる範囲内に開いているスタンドはないから今夜はこの精米機小屋(野宿だというので)で寝るほうがいいよと、帰りがけにイーハトーブトライアルのパンフを渡した。するとその数日後、自宅に戻ったライダーからちゃんとお礼のメールが届き、素直な調子でイーハトーブの番組をぜひ見たいのでビデオを送ってもらえないかというお願いまで書いてきた。よしよし、そういうことなら送ってあげちゃうぞ、という氣に自然となれる氣分の良さが嬉しかった。ウーン、ガソリンを分けてあげるという同じ行為で、なんたる大きな違いを味わったことか…。そんな不思議な一週間だったのだ。というわけでこの貴重な学びを活かし(?)、来年に向けて実行団員には「ガス欠ライダーはそのまま見捨てるように。ただし、どうしても助けてあげたくなっちゃう態度の人に対してはこの限りではない」とおふれを出しちゃうつもりでいる。ところで、この記事を見て思い当たる人たちが当然いるはずだけど、これを読んでどういう反応をするかを楽しみにしている。ガス欠しちゃったこと自体よりも、その後の反応が情けないと言ってるんだから、この記事を読んだ反応こそが大事だよね。3人もいるんだから、1人ぐらいこっちの言ってることがわかってくれるかなと、“最後のチャンス”に期待している…。
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