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イーハトーブ新聞 2011 vol.3
出光イーハトーブトライアル大会通信
無事故記録を35回に更新して終了
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おかげさまで、第35回出光イーハトーブトライアルは会期中3日間と翌日のあとかたづけ日まで好天に恵まれ、楽しく無事に終了しました。年初の大雪害でコースが無数の倒木でふさがれ、雪解けを待って作業開始しようという矢先に東日本大震災で、一時は開催が危ぶまれましたが、沿岸地域のみなさんの「いつもと変わらず来てください」の一言で実行団員は奮い立ちました。いつもの3倍の時間と労力をかけてギリギリ間に合った開催でしたが、素晴らしい天気にめぐまれ、笑顔で帰途につく参加者のみなさんの笑顔ですべてが報われました。まずはすべての関係各位に御礼申し上げます。ありがとうございました。
義援金総額は90万円に
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今回は未曾有の津波被害を受けた沿岸の町村に、少しでも復興の助けになりたいという私たち全員の気持ちの現れとして、総額90万の義援金を贈呈しました。事務局の成田さんからの報告による内訳は以下のとおりです。参加者、実行団員、関係者のみなさん、ご協力いただき、ありがとうございました。来年も引き続き行いますので、よろしくお願いいたします。
ネリ・ブドリ
(義援金×人数)
2,000円×220名=440,000円
3,000円×1名=3,000円
4,000円×1名=4,000円
計 447,000円
クラシック
2,000円×72名=144,000円
3,000円×1名=3,000円
13,000円×1名=13,000円
32,000円×1名=32,000円
計 192,000円
ヒームカ
2,000円×19名=38,000円
計 38,000円
トライアルツアー
2,000円×4名=8,000円
計 8,000円
個人で義援金送金者
義援金のみ 匿名 10,000円
義援金のみ 匿名 17,222円
義援金のみ 匿名 100,000円
計 127,222円
会場内募金
計 88,398円
義援金合計 900,620円
ということで、上記総額を4等分すると225,155円になります。4箇所の義援金贈呈先は野田村、普代村、田野畑村、岩泉町です。以上、ご報告いたします。
支援と交流のエピソード
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今回の大会では、大震災と津波で大きな被害を受けた岩手県沿岸部の方々に対して多くの善意が寄せられましたが、なかでもトライアルライダーならではの暖かな支援と交流エピソードをご紹介いたします。
まずお一人目は、神奈川県の守屋さん。守屋さんは昨年まで安比会場で開催されていたコンクールデレガンスの常連でもありますが、TR・TLR系のバイクを愛好するTL関東のメンバーさんでもあります。守屋さんのお話によれば、メンバーの方が被災地でパンク修理のボランティアに行かれた際のお話を聞き、ご自分でも何かトライアルライダーならではの支援ができないかと強く思ったそうです。そこで特技を生かしてTL125を新たに1台再生し被災地で生かしてもらおうと考えたそうです。結果多くのTL愛好者ネットワークのおかげで見事な1台が完成し、実行団のご紹介により三陸・山田町からエントリーされた道又さんにTLは寄贈され、そのTLでネリに出場した道又さんは見事9位となりました。道又さんは久しぶりのトライアルだったそうですが、たくさんの方の思いがこもったTLでのトライアルに満足そうな表情を浮かべられていました。
そしてお二人目は、やはり神奈川のSさん。10年前まではイーハトーブの常連さんでしたが、最近はお仕事等の事情でトライアルはお休みされていました。今回のバイク寄贈はやはり神奈川から遠路大会運営のために来てくださるT実行団員の橋渡しで、ご自分のバイクが少しでも役立てばと贈ってくださったものです。黄色のかわいいガスガスは宮古市から参加の伊藤さんへ贈られることになり、9月4日にイッシーがお届けしてきました。お届けの報告に対してSさんからは「私もイーハトーブに行ってるようで嬉しいです!」とのメールをいただきました。道又さんも伊藤さんも、ご自宅や工場、あるいは仕事の重機などが流され相当大変な中での出場でしたが、同行された須藤さん(宮古市・単車屋)が「バイクはなんとかなりそうだから出るべっ!」の一言で出場を決めたとのこと。須藤さん自身も海に沈んだTLRを引揚げて、さながら自衛隊仕様に再生してご参加いただきました。もし今年コンクールデレガンスがあったなら間違いなく記念ワインを差し上げたでしょう!
今回ご紹介したエピソードは、イーハトーブを通じたライダー交流のほんの一部だと思います。きっと我々実行団の知らないところで、もっと多くの支援や交流があったことと思います。そしてイーハトーブを愛する仲間たちの交流はまだまだこれからも続いてゆくことでしょう。
ihatove trial forever!
(イッシー)
「出光100周年のマグカップ」光ってます
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前夜祭出席者に記念品として配られた出光100周年記念マグカップが棚の上で光ってます。前夜祭に出席した人は、「この大会が続く限り出光は支援します」と述べられた天坊出光会長の発声のもと、地元ビールで乾杯したことも良い思い出になりましたね。冠協賛23年の出光さんにあらためて感謝いたしましょう。
停止5点が理解できない方、参加自主停止に
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イーハトーブトライアルにノーストップルールを取り入れてから17年経ちました。いうまでもなく「瞬時でも前進が止まった時点で5点」の判定を下すのがイーハトーブトライアルのルールなのです。ほとんどのライダーはこの趣旨をよく理解してくれていますが、中にはどうしてもこのルールが理解できない、あるいはルールに不服らしい人が見受けられるので、ノーストップルールを完全に守れない参加者は、来年からお互いのために参加しないようにしましょう。これまで何度も繰り返し言って来たことですが、まともに採点していないライダーは競技全体の信頼性を下げるだけでなく、多額の費用と時間をかけて楽しみにやって来ている他のライダーたちを不快にさせるから見過ごせないのです。
具体的には、来年の参加申し込み時にノーストップルールを完全に守る自信がない方はエントリーしないようにお願いします。イーハトーブトライアル全体を気分良く運営するために、この趣旨をご理解ください。よろしくお願いいたします。
来年も開催できるように協力お願いします
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いろんな困難、苦難を乗り越え、開催日当日を迎えた実行団員たちの気持ちを思うと、「本当によくやってくれてありがとう」と大きな声で何度も言いたいほどです。実行団員はそれぞれ仕事をやりくりし、本当は体を休めたい貴重な休日に、雨の日も風の日も猛暑の日もすべて開催準備作業で働いてくれました。参加者のみなさんは、長い山道の路面がはっきり見えるように草刈がしてあったのに気付いてくれましたか?顔に当たる枝がなかったことにも気付いてくれましたか?バイクで走り抜ければ数分の山道も、草刈機を使いながら歩けば往復2時間以上もかかっているのです。そして草刈、枝払いをする以前に数多くの地主さんと、久慈、盛岡の二箇所の森林管理署に、何度もご挨拶や手続きに行き、承諾や許可を得てはじめて「お庭を走らせていただいている」ことを思い出してくれていますか?広大なイーハトーブトライアルのコースには長い距離の公道が含まれるため、説明のために岩手署、久慈署、岩泉署の3箇所の警察署に行くだけで、ひとまわり300キロの行程なのもおわかりですか?なにかあればそれらの警察署に謝りに行く必要があることもわかりますか? 少しでもそういうことに思いを馳せてイーハトーブトライアルを楽しんでくれれば、実行団員たちの苦労は報われるのです。そして、地元の方々に心から感謝のあいさつが自然にできる参加者になってもらいたいのです。35年続けてこられたのも、すべてこれらの地道な手続きや作業を積み重ねてきたからですが、長年の地元の方々の理解と協力も、私たちだれか一人の心無い行為ひとつで簡単に壊れてしまうことは肝に銘じてください。決して私たちは特別扱いされているわけではないことを・・・!
イッシーが以下に書いてくれたネリ・ブドリでの警察官による注意も、来年の道路使用許可に影響する可能性があります。すべての参加者は「大会参加」以前に、一人の運転者としてライディングすることは、いうまでもない当然のことなのです。実行団だけでなくすべての関係者が作り上げている大会なのだという自覚があれば、「大会存続に協力する立場で参加すること」という特別規則の意味がわかるはずです。そういう意味での協力を参加ライダー全員によろしくお願いいたします。
参加者に「喝っ!」
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心温まる話がたくさんあった反面、今年のネリ・ブドリでは今後の大会存続に大きな問題を残すような出来事があったことに触れなければなりません。それは、公道ツーリングトライアルの最も基本となる交通規則について、地元駐在所の警察官から厳しい注意があったことです。
延々と続いた山道・林道を楽しんでようやく人里に出てくる田山では、国道を右折してすぐ昼食会場である田山ドライブインがあります。もちろんここは一時停止で、マーカー自体も一時停止標識のポールに貼られているところですが、ここをまったく一時停止しないで、あるいは民家前の歩道を右側通行してドライブインに入った参加者を、たまたま当日非番で駐在所にいらした警察官の方が目撃し、ランチ担当の実行団員が厳しい注意を受けました。大会後、会長はじめ事務局そして私も状況をうかがうために駐在所におじゃましました。駐在さんは、交通規則遵守は基本的に参加者個々の問題とされながらも、仮にこれが地元住民からの通報だったら制服に着替えて取り締まりをしなければならなかったし、事故にでもつながれば大会ができなくなる可能性について述べられていました。駐在さんのおっしゃることはまったくそのとおりで、私たちは悔しいやら恥ずかしいやら、忸怩(じくじ)たる思いとはこのことを言うのだと感じて帰ってきました・・・
実はこうしたことが起きる危険性はしばらく前から感じていたことでした。スタートしてすぐ駐車場に向かう道路で左折する際、はたしてどれだけの参加者がきちんと一時停止していたでしょうか?スタート付近の土地管理を担当する安比高原エリア管理部の川口マネージャーは今年何の書類申請もなしで会場使用を認めてくれましたが、唯一大会後に「スタートから道路に合流する地点で、飛び出てきたバイクに直進車が急ブレーキを踏んでいたので気をつけたほうがいい」といってくれました。最古参実行団員の一人である阿部裕輔さんは数年前から「最近参加者の交通マナーがなっていない。一時停止は甘いし、道路幅いっぱいに走っている」と注意を投げかけていました。それに対して我々実行団は何等の対策や指導を行ってこなかったことが、今回駐在さんに注意を受けたことの悔しさにつながったのかもしれません。参加者の皆さん、今一度肝に銘じてください。事故があったらそれでイーハトーブは終わりです。それを防ぐには、当たり前の交通規則を当たり前に守るだけでいいのです。トライアルの腕前や成績なんてそのあとです。最後に、田山駐在さんが我々におっしゃった言葉を記します。「イーハトーブの参加者が地域の方々に対して模範を示すような走りをしてゆけば、もっともっと素晴らしい大会になるんじゃないですか。」 大会参加者、関係者に対しては、なにひとつ道交法上の特別扱いは無いのですから。皆さん、ほんとによろしく頼みますよ!(イッシー)
バイクとの初めての出会い!「親子バイク教室」
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出光イーハトーブトライアル親子バイク教室も、今回で5回目の開催となりました。土曜日に安比、日曜日に七時雨と、それぞれロケーションの異なる会場で開催し、子供達も大自然をバックに、バイクとの触れ合いを満喫出来たのでは!ヤマハ発動機では静岡県の本社でも教室を開催していますが、こんなに素晴らしい環境の中でバイクに乗る事が出来るなんて、本当に羨ましい限りです。バイクとの初めての出会いがこんなにも感動的なものだなんて、なんて幸せな子供達でしょう!経験者が参加するセカンドコースでも数々のドラマがありました。安比会場では、長い未舗装路を一列で走行中、転倒した友達をみんなで助ける場面が見られました。また、七時雨会場では、転倒してしまい気持ちが折れて休んでいた子が、再び頑張って走り出し、最後まで走りきる事が出来ました。子供達には教室を通じて色々な事を学んでもらえると嬉しいです。
みんな、大きくなったらまたこの会場で会おうね!
(担当のヤマハ発動機・西森おねえさんより)
編 集 後 記
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今大会は素晴らしい天候の中、事故も無く、大きな怪我も無く終えることができました。ご参加された皆様、大変おつかれさまでございました。
今回、選手の方にルールを守ることができない方がいらっしゃったということは非常に残念なことです。
参加選手のマナー違反がたとえ些細であっても「大会の存続」に関わることをあらためて認識いただきたいと思います。記事にもあります通り、出光興産株式会社の天坊会長から大変うれしいお言葉をいただきました。参加選手をはじめ我々大会関係者も、そのご好意を無にしないよう気をつけなければいけません。当事者の我々でこのような素晴らしい大会を終わらせてしまうのは、決してあってはならないことだと思います。来年に向けて事務局も気を引き締めて参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます!!(事務局 成田)
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