IDEMITSU IHATOVE TRIAL

イーハトーブ新聞

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イーハトーブ新聞 2013 vol. 1

出光イーハトーブトライアル大会通信
初心に立ち戻った大会に戻る

 おかげさまで出光イーハトーブトライアルは今回で37回目を迎えます。突然ですが、今後も大会の存続を最優先するために、イーハトーブトライアルが始まった当初の清々しいトライアルに戻す・・・私たち実行団は真剣にそう考えてこの大会に臨みます。その理由は、ごく一部とはいえ、まったく清々しくないライダーの振る舞いが目立つようになり、大会を支えている地元の方々からもその点を指摘される事態が起きているからです。具体的に言えば、一時停止など交通マナーを守らなかったり、大会告知で昼食開始時刻が明示されていたにもかかわらず、お店の人に文句を言って、大会への長年の信頼関係を損ねたり、「一瞬でも前進が止ったら5点」と決まっているにもかかわらず、明らかに停止や跳ね返りをしているのに5点を取らない不正確な採点など・・長年この大会を見続けてきた地元の方々から「最近のイーハトーブトライアルはおかしい」との声が上がっているのです。曲がりなりにもここまで長く続けてこられたのは、これまでに参加してくれたライダーの皆さんの立ち居振る舞いが地元に受け入れられてきたこと、そのライダーたちを快く迎えてくれる地元の方々の協力、雨の日も風の日もひたすら準備に情熱を燃やし汗を流してくれた実行団員たちの努力、そして出光興産株式会社をはじめとする協賛企業のご支援の賜物なのです。つまり、これだけ多くの人が長年かけて培ってきたイーハトーブトライアルの良い雰囲気を壊すような立ち居振る舞いは、最悪の場合、大会存続を不可能にしてしまうのです。
 だから私たち主催者と同じように「大会の存続」を最重要と考え、ノーストップルールをはじめ、イーハトーブトライアルのルールをきちんと理解し、ずるいごまかしをしないで清々しく正確な採点ができるライダーだけを残して、それ以外のライダーは私たち主催者の権限で排除しようと考えているのです。
 もちろん、そんなことにならないように参加者全員がこの規則書をしっかり読んで理解し、イーハトーブトライアル精神を後のライダーたちに伝えてもらいたいと思います。イーハトーブトライアル精神とは「地元の人々の身になって判断する」ことなのです。立ち入り禁止の「牛のエサ」である牧草地を、イーハトーブトライアルの日だけ、特別に走らせて頂いている牧野組合のみなさんの好意に感謝する気持ちがあれば、牧草地についたタイヤの跡は一本だけ・・のはずが、あちこち勝手に走り回った跡がつくことが私たちと地元の方がたをひどく落胆させるのです。イーハトーブトライアルを走ることは「よそのお庭を走らせて頂いている」ことなのです。そういうことが理解できる人だけが参加できるイーハトーブトライアルなのだと肝に銘じて、心身ともに万全の準備を整えて8月の岩手にどうぞお出で下さい。

もうお気づきのように、規則書のあいさつ文をそのまま載せました。規則書にまったく目を通さなかったと思われる人も毎回見受けられるからです。私たちはイーハトーブトライアルを規則だらけにしたくはないのですが、すべては大会存続のために守って欲しいことが書いてありますので、すみずみまで目を通してからお出で下さい。(万澤)

ネリ・ブドリはコースが変わります戻る

 今年は長年通過させていただいていた「田山」には立ち寄らないコースレイアウトを検討しています。それに伴い昼食場所も田山ドライブインから七時雨山荘に変わります。詳細は6月初めに実施予定の状況調査後になりますが、昨年秋に行った試走結果をもとにレイアウトする予定です。理由はいくつかありますが、一番の理由は、参加者の皆さんと一般車両との遭遇をできるだけ減らしたいという思いからです。ご存知かと思いますが、昨年の大会中実行団のT団員が田山地内国道282号線において、ゲリラ豪雨でハイドロプレーニング状態になったと思われる一般4輪車に追突され、右上腕・大腿部骨折の重傷を負いました(この内容は公式サイトのトライアル掲示板記事No.91に詳しく掲示してあります)。T団員の過失はまったくない状況でしたが、「自分がどんなに正しくても事故は起こる」という事実は、主催者である私たちに少なからずショックを与えました。田山に立ち寄るとどうしても国道走行距離が長くなってしまう・・・上記のような事故が起きる可能性をできるだけ減らすためには一般車両ができるだけ少ないルートを通ること、それが今回の決断に至った一番の理由です。とはいえ、岩手の林道・山道は「生きている」道がほとんどで、どんなに山奥だと思っても牧草作業やきのこ採りの農夫が突然現れることも稀なことではありません。走行中は五感を研ぎ澄ませ、つねに「何かある」という気持ちでの走行をお願いします。ちなみに、暫くの間は同じようなレイアウトで行いたいと考えています。それは、もし万が一参加者に何かあった場合、実行団が的確に対処できるようコースへの習熟度を高めていきたいからです。実行団もできるだけの準備をして皆さんの参加をお待ちしております。

ネリセクション難易度は昨年レベルを踏襲戻る

 大会終了後にいただいたサーベイを見ますと、昨年初心者・初級者向けに原点回帰を謳ったネリセクション設定はまずまずの評価をいただいたと思っております。初級者の方にもノーストップで安全にトライアルを楽しんでいただけることを目指して、今年も仕掛けづくりに励みたいと思っています。(追伸)昨年大怪我をされたT団員は懸命にリハビリを続けております。そして今年もすでに実行団登録をされ、岩手に向かうつもりだとのことです。
 (以上2項 イッシーこと石山洋治)

クラシックは羅賀荘泊に戻る

 クラシック、ヒームカ、匠塾トライアルツアー、観戦トレイルツアーは、実行団員全員とともに田野畑村・ホテル羅賀荘に宿泊します。長年お世話になった普代村・くろさき荘は収容人数の関係で大会運営に支障を来たすためやむなくの変更です。
 ご承知のようにホテル羅賀荘は3.11の津波で大被害を受けましたが、昨年末に改修を終えて営業を再開したのです。
 宿泊料金が、これまでの普代村・くろさき荘より高いですが、これでもイーハトーブトライアル特別料金ですので、被災地支援と受け止めて下さるようお願い致します。もちろん、部屋の快適さ、食事のレベルは価格に見合ったものですから、その点は満足できるものと思います。
 今後は、ずっとホテル羅賀荘にお世話になりますが、逆に言えばホテル羅賀荘があるからこそ大会が続けられる・・ということでもありますので、くれぐれも良好な関係を維持できるように立ち居振る舞いには大人の対応でお願いいたします。

義捐金は任意で戻る

 まだまだ沿岸被災地は元通りにはなっていませんが、昨年までの2年間、2千円を参加料に上乗せした形でお預かりしました。沿岸被災町村に対する義捐金を、当初の約束どおり今回からは任意でお預かりすることとします。方法は、振込用紙の通信欄に「義捐金○○円」と明記し、参加料と併せてお振込みをお願い致します。今後もみなさんのご好意が反映されることを期待します。

採点を厳正に戻る

 イーハトーブトライアルが当初の清々しい雰囲気を失っている・・と感じられることのひとつはスポーツマンらしい明朗厳正な採点を行わないグループが存在することです。
 とくに停止の判定は、「一瞬でもマシンが前進をやめた場合」ですから、明らかな失敗による停止だけではなく、足を着く、着かないに関わらず、岩などに当たっての一瞬の跳ね返りも5点なのです。逆に言えば、「まあ、今のは停止をとらなくてもいいか・・」と思えるものはイーハトーブトライアルではすべて5点だと、きっぱり考えを改めて下さい。くどいようですが、この判定基準に不満を感じるようなら、お互いの幸せのためですからその方はイーハトーブトライアル参加をおやめ下さい(これがマンザワの本音ですので、よろしく!)。今まで何度も言ってきたことですが、セクションの入り口から出口まで流れるように滑らかにライディングすることが大基本なので、止りそうだと思ったらバタ足のムカデ走法を使ってでも停止にならないようにしてください。
 地元の方々はこの大会を何十年と見ているので、厳正ではない採点には首をかしげているのです。くれぐれもスポーツマンとしての清々しくキッパリとした採点をしているのだと、周りから見てわかるように、かならず手を上げて点数を表示しながら行うことは、基本中の基本です。
 厳正ではない採点をするグループがあると、厳正な採点を行っている大半の参加者の気分を悪くし、本来なら明るく楽しく清々しいイーハトーブトライアル参加の雰囲気を大いにそこなってしまうことが、もっともいけない点なのです。
 「郷に入っては郷にしたがえ」のたとえどおり、イーハトーブトライアルに参加する以上は、イーハトーブトライアルの清々しい雰囲気がこの先も続いていけるようにご協力くださるよう、よろしくお願いいたします。

電動バイクはどこまで行ける?戻る

 昨年、成田匠君が前夜祭会場廊下でお披露目した電動トライアルバイク、エレクトリックモーション5.7は公道を走れるので初の電気バイク参加が実現するかもしれません。とりあえず、どこまで航続距離があるかなどようすを見るためにヒームカBのセクションを走りながら、行くところまで行ってもらう・・・というテスト参加の形を主催者としては用意しました。参加者があるのかないのか、何名になるのか、いまの時点ではまったくわかりませんが、イーハトーブトライアルの全コースを走破できる日のために、まずは記念すべき電動バイク初参加に注目しましょう。

笑顔で帰宅を今回も戻る

 毎回おなじみの「笑顔で帰宅」ですが、この意義についてあらためてお話します。
 競技の種目を問わず、プロライダーは勝つことで存在意義を示し、契約金、報奨金の額が決まります。プロの仕事は自分自身とマシンの優秀性を観客やスポンサーに見せて喜んでもらうことですから、ギリギリの限界まで頑張ります。それがときには失敗となって人車ともに大きな痛手をこうむってしまうこともやむを得ません。もともとそういう世界なのですから・・。
 しかし、アマチュアの世界は「笑顔で帰宅」することを最優先するべきなのです。とくにイーハトーブトライアルでは、長いコースなので天候が激変することもあり、場合によっては体力を使い果たす前に途中リタイアでもかまわないのだ・・という考え方が重要です。
 これは大会に臨む姿勢がいいかげんでもかまわないということではありません。人車ともに万全の準備をしてきても、想定を超える過酷な条件になったと思ったらそれ以上頑張る必要はなく、次も笑顔でこられるようにすばやく考えを切り替えるということなのです。
 ありがちな例として、出発前に仕事が忙しく、結局、徹夜で運転してスタート台に立ってそのまま走り出した・・などという人は注意力も散漫になりますし、体がどこかで悲鳴を上げることでしょう。そんなときに頑張りすぎると最悪の場合、山の中で心臓発作・・なども起きるかもしれません。
 あるいは、「昔はこのくらいのセクションはなんでもなかったけど・・」と、練習不足のまま自分のレベルを超えるクラスに出たら、当然失敗し怪我の可能性も高まります。このようにまちがった頑張りは自分も回りも困ったことになりますので、くれぐれも万全の準備をすることと、頑張り過ぎないで「笑顔で帰宅」が最優先なのだ・・という考え方をもう一度確認しておきましょう。

フェイスブックの公式ページ戻る

 3月の終わりごろから「出光イーハトーブトライアル」の公式フェイスブックページを10月までの期間限定で開設しました。ネリ・ブドリの生みの親、イーハトーブトライアル中興の祖であるイッシーこと石山洋治と、大会会長の万澤安央が担当して、イーハトーブトライアルへの理解を深めてもらえる内容を発信しています。
 参加者の皆さんからのコメントもお待ちしていますので、ぜひご覧下さい。
 「出光イーハトーブトライアル」と検索して、ページの「いいね」をクリックするとあなたのニュースフィードに記事が表示されるようになりますので、よろしくお願いいたします。

NZから女性ゲストライダー戻る

 この記事を書いている時点ではまだ確定ではありませんが、NZイーハトーブトライアルの主催者、スティーブン・オリバーと、チームメイトの女性ライダー、ステファニー・ダウンズの2名がゲストライダーとして、今回のイーハトーブトライアル・クラシックを走る予定です。ステフ(ステファニー略称)はオリバーファミリーのニックの指導を受けてめきめき上達中のNZの女性ライダーNo.1で、NZ選手権トライアルにも上位入賞しています。
 スティーブンはNZチャンプ5回の名ライダーで、5回のうち1回はエンデューロチャンプという、真のオフロードトップライダーでもあります。
 二人の来日に合わせて、二人の乗るバイクの提供をみなさんにお願いすることになりますので、NZでのレンタルバイク付き88バレー(地名)トライアルパークでのガイド付きツアー権利を手にして、夢のように美しいNZトライアルを体験しましょう!(万澤)

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 お世話になっております。
 いよいよ今大会の申込受付が始まります。昨年以上に大会を盛り上げるために多くの皆様の参加をお待ちしております。
 昨年テスト形式で新設した「ヒームカB」は皆様からご好評をいただきました。今年は、昨年よりも定員を増やしておりますので昨年ご参加いただけなかった方はぜひお申込みください。もちろん初心者大歓迎です!
 雄大で美しいイーハトーブの大自然をぜひこの機会に体験してみて下さい。忘れられない思い出になること間違い無し!
 各クラス「定員」を設けておりますので、お申込みはお早めに!!
 (事務局 成田)

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