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イーハトーブ新聞

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イーハトーブ新聞 2000 vol. 1

出光イーハトーブトライアル大会通信
スポーツ観光としての大会戻る

 「出光イーハトープトライアル」がスポーツ観光宣言をしたのは昨年のことでした。地元の方々にとっても“なくてはならない大会”と位置づけられることは、ライダーにとっても乗れる場所の確保という点で大きな意味があります。
 まさに地元の方々のお庭を走らせていだだくことで大会は成り立っているので、主催者としてはライダーが楽しいだけでなく、地元の方々に喜んで頂くことも同じように重視しています。
 たとえば、今回からネリ・プドリの最終セクションはかみの湯の裏山に設定する予定ですが、ここは、クラシックの名物セクションである岩手町の北緯四〇度公園のヒルクライムのように、安代町民が観て楽しむための場所として考えています。
 (ヒルクライムをやるかどうかはまだ未定ですが…いい場所はありますよ)また、成田匠君のデモもこの場所で出来るかどうか、これから検討します。
 将来的には普代村や田野畑村のように、町民の皆さんと交流ができればと思っています。
 逆に、岩泉町の安家元村のように素晴らしい出店が待っていてくれる場所では、たとえばおだんご一串とか、木工製品とか、何かひとつでもおつきあいの気持ちで買ってもらうことも大切だと思います。
 それに都会では買えない掘り出し物もありますから、おみやげにして喜ばれそうなものをぜひ探して見て下さい。
 (クラシック、ヒームカでは、ゴール地点までの買い物お届けサービスを行う予定ですから、運ぶ心配なしに買い物ができます)参加者のみなさんは、地元の方々や子供たちから見れば、一人ひとりがあこがれの存在ですから、目が会ったらニコツとあいさつするとか、いただき物には「ありがとうございます」とハッキリした声でお礼を言うのは当然として、サインの練習やステッカーなど記念のおみやげ集めも、子供たちの気持ちを考えるとやっぱり大切カガミの前でポーズの練習もやっておく?

クラシック存続危うし?でも頑張るぞ戻る

 昨年のイーハトーブ新聞第三号でお知らせしたように、心無いトレールバイク集団が、クラシックとブドリで使われている完全な山道コースにわざわざ入りこんで、各所に深いわだちを残してしまい、それを見た山の地主がイーハトーブトライアルでの使用に難色を示し、クラシックは大会直前にきゅうきょコース変更をさせられる事態となりました。
 その影響で、今回からクラシックの袖山付近のコースは大幅に変更しなければならい状況となり、雪解けを待って(5月連休すぎ)新しいコースを調査します。思い通りの良いコースが見つかるかどうかはまだ何とも言えませんが、とにかく全力で探してみます。
 前にも書いたように、イーハトーブのコースは、林道・山道すべて森林管理署(営林署の新名称)、または地主の許可を取りつけ、大会期間中だけ特別に走らせてもらっています。
 それに森林管理署管内は総延長距離に応じて一台ごとの使用料を払って通っていて、しかも悪天候のために道が荒れてしまった場合は、大会終了後に実行団員が道を元通りに直してきたことも、この際ぜひ知っておいてもらいたいと思います。
 一握りの非常識なライダーのために24年も続いた大会が存亡の危機に立たされるのはやりきれません。そんなに走りたいなら実行団員に入れたげるから、トライアルバイクでいっしょに走って役にたってくれよ!という思いです。
 参加者の皆さん、くれぐれも大会以外で「コースなぞり」の走りをしないで下さい。ホントに頼みますよ。
 ついでにいうと、姫神山の登山道に深いわだちをつけたバイクの君たち、あのわだちをちゃんと埋めてきなさい!まったく、もう…!

ネリ・ブドリのスタート場所が変わります戻る

 13年前の誕生以来、安比ペンション村からスタートしていたネリ・ブドリですが、今回からは約300メートル上の安比スキー場にスタート場所を移します。
 最大の理由は、ネリが始まって以来ずっと実行団員の中心的存在として活躍してきたペンションだんひるの松本智哉さんが、奥さんの実家である富山に移り住むことになったからです。
 したがってこれまで通りのスタート場所ではさまざまな不都合が生じるため、以前から協力関係にあった安比総合開発との間でスタート地点を移す基本合意が成立しました。
 スキー場のどこにするかはまだ検討中ですが、これまでとはちょっと違う雰囲気になることだけは確かです。本番をお楽しみに。

安比エリアキャンプ厳禁戻る

 「ネリ」が始まったときから規則書に書いてあるように、安比エリア(ホテル、マンション、ペンション、スキー場、ゴルフ場、および駐車場など、安比総合開発が管理するすべての土地)のキャンプは禁止(p17)なのに、これが守られていません。
 キャンプをしてもゴミを散らかすような人は、もちろんイーハトーブ参加者にはいないと思いますが、問題は、宿泊料で収入を得ている人々の庭で、禁止のはずのキャンプをしているという"食堂への飲食物持ち込み"以上に困ったその構図なんです。
 基本的には「ネリ」「ブドリ」の参加者にはできるかぎり安比ペンション、またはホテルや民宿の利用をお願いしたいのです。それもなるべく大会に広告を出している宿の中から選ぶようにして、大会と宿の関係がうまくいくように協力してもらえればありがたいです。
 予算的に苦しい人には、安比の山を安代町方面に下ったあたり一帯の民宿利用もできます。一泊二食でも民宿は料金が5500円と安いし、素泊まりOKのところもあります。
 また深夜到着でとりあえず仮眠したいだけの人なら、その民宿エリアにある「フロンティアの湯」で格安の仮眠室も営業しています。ともかく安比エリアでキャンプ・野宿をしないこと。これも大会存続のためにぜひ協力して下さい。

キャンプはかみの湯でどうぞ戻る

 当初からキャンプ禁止だった安比エリアは、今後もその方針に変わりなく、とくにスキー場駐車場でのキャンプは固くお断りします。
 そのかわり、今回からかみの湯(温泉宿泊施設)の裏山で特別にキャンプさせてもらえることになりました。場所はスキー場から細野民宿エリア方面に坂を下って約5分ぐらいのところにある、まだ新しく清潔な温泉です。
 規則書にもあるように一日一人500円(入浴料金そのものなので、実質的にキャンプ料はタダ)でキャンプができます。キャンプ場ではないので水場はありませんが、トイレはかみの湯を使えますし、そこから容器に水を汲んでくることはできます。入浴券をフロントガラスに貼るなど、キャンプ車両に求められるルールは当日までに決めておきます。
 ここのお湯もよく暖まるいいお湯ですから、じんわりと温泉に入ればリザルトもじんわりとアップするんじゃないでしょうか?

かみの湯の裏山にセクション設定戻る

 かみの湯の立花社長(町会議員でもある)のご理解を得て、広大な裏山をトライアルに使わせてもらう話は、すでに昨年秋にまとまっていました。
 下見をしたらセクションに向いた場所がたくさんあるので、ネリ・ブドリとも、ここに少なくとも3~5セクションを設定して、町の人々にも見てもらえる名所にしたいと考えています。

 前日にキャンプをする人は、すでに設定してあるセクション以外の場所なら練習走行もOKです。(大会前にケガしないでね)というわけで、どうやらかみの湯は参加ライダーの新しい溜まり場になりそうです。

ガスガス2000年モデルはご注意!戻る

 「出光イーハトーブトライアル」の規則書は参加者全員に送っているにもかかわらず、よく読んでいないか、読んでもそのとおりにしないため、いまだにFスプロケットカバーが不完全なため車検で落とされる人がいます。
 ところで、ガスガスの2000年モデルはFスプロケットカバーが簡略化され、そのままでは車検に通らないので前モデルまでの、スプロケット全体を覆うタイプに交換してきてね。
 それから来年からはリアスプロケット下側部分に巻き込み防止のガード(ほとんどの車種はついてる)がないと車検にパスしませんので、あらかじめお知らせしておきます。
 これらはいずれも思わぬ怪我を防止するための措置ですので、趣旨をご理解のうえ対策をお願いします。

今回から故障バイクは自力で回収!戻る

 「出光イーハトーブトライアル」参加者は、原則として三人一組で申し込んで走ることになっているが、この三人一組はお互いに厳正に採点を行い、故障の場合には助け合ってゴールに戻るとか、怪我の場合は手当てができる場所までつれていくとか、重要な意味をもっているのです。
 にもかかわらず、三人一組でスタートしたはずがバラバラに走ったり、何かあっても平氣で先にいってしまう人たちが毎回見うけられるのはどういうわけ?
 規則書p14にもあるように、実行団は原則として故障バイクの運搬は行いません。しかしこれまでは原則として運搬しないといいながら、事情が許すときは実行団があくまで親切として運ぶ場合もありましたが、それは今回からは一切行いません。
 つまり、とんでもない山の中で故障しても、実行団員は故障している参加者を確認し、必要な連絡を本部、あるいははぐれた仲間に知らせるだけなので、実際の回収は三人一組の仲間同士が助け合って行うしかなくなるわけです。
 遠く離れた山の中に動かないバイクを回収しに行くことが、想像を絶するほどの時間と労力の負担を、自分だけでなく仲間にもかけるのだという実感があれば、たとえば切れるかもしれない古いチェーン(新品はわずか数千円!)のまま出場したりは出来なくなることでしょう。
 というわけで、万全の整備と三人一組の意味、わかってもらえたでしょうか?

"乗れる実行団員"大募集戻る

 24年間も続いている「出光イーハトーブトライアル」の、最大の悩みは乗れる実行団員が少なすぎること。そこで昨年のイーハトーブ新聞でも伝えたように、「クラシック」、「ブドリ」の参加経験者を対象に、乗れる実行団員を大募集します。
 (詳しくは規則書を参照)
 大会に参加するのももちろん面白いけど、団員として参加するというかたちにも、特別な面白さと充足感があるもんですよ。

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