IDEMITSU IHATOVE TRIAL

新大会会長挨拶

 私が初めて岩手を訪れたのは5才の時でした。自然の美しさやその怖さを感じたことを今でもはっきり覚えています。
 それから約40年にわたり出光イーハトーブトライアル大会に携わって参りましたが、今に至るまで私にたくさんの豊かな経験と感動をもたらしてくれました。
 岩手の雄大な自然に一人非力なオートバイで挑むとき、自分の存在が途方もなく小さく感じられ、無事ゴールにたどり着けるのか不安を覚えたりします。それは身一つで旅する旅人の心境に近いのかもしれません。
 そのような中、農作業中に手をとめて笑顔で手を振って下さるおばあさんや、よく冷えたスイカを用意してくれる子供たちといった地元の方々の暖かい声援にいつも励まされてきました。限られた時間ではあっても、そういう一つ一つの交流がかけがえなく感じられます。
 また走行中、目に飛びこんでくる小川、山々、海といった変化に富む風景は大変神秘的で私を引きつけてやみません。
 イーハトーブトライアルは万澤安央前会長と父、成田省造の情熱と熱い思いにより誕生し、これまで多くの参加者、スポンサー、実行団並びに事務局、そして地元のみなさまのご理解とご協力により今日まで継続してこられました。
 この度、会長に就任することになり光栄に感じていると共に、その責任の大きさに身が引き締まる思いでおります。本大会のスピリットをしっかり引き継ぎながら、更に多くのみなさまにご参加いただけるようより一層魅力的な大会を開催できればと思っております。

成田 匠

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